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基本的な設定の流れ
基本的な設定はほぼポイントツーポイントの設定と同じです。
I/Fにマルチアクセスネットワークのタイプを指定する場合は下記のコマンドになります。
(config-if)#ip ospf network broadcast
インタフェースがfastethernetの場合は何も指定しないとbroadastタイプになります。
設定画面デモ
※IPアドレスなどの基本設定は既に設定済み
上記の図の内容でOSPFの設定をしてみます。
・エリアはエリア0の1つ
・ルータIDはR1は1.1.1.1、R2は2.2.2.2、、、の形にする
・networkコマンドのワイルドカードマスクはサブネットマスクを反転したものを指定
◆R1の設定 (アニメーション付き)
R1のfa0/0のプライオリティを5にします。
◆R2の設定 (アニメーション付き)
R2のfa0/0のプライオリティは特に指定していないのでデフォルトの1になります。
◆R3の設定 (アニメーション付き)
R3のfa0/0のプライオリティを3にします。
◆R4の設定 (アニメーション付き)
R4のfa0/0のプライオリティは特に指定していないのでデフォルトの1になります。
最後に打ったshow ip ospf neighborコマンドの結果に注目してください。
マルチアクセスネットワークなのでDR/BDRが選ばれています。
但しプライオリティの値とDR/BDRの組み合わせがおかしいですね。
R1 – – – プライオリティ5 – – – DR
R2 – – – プライオリティ1 – – – BDR
R3 – – – プライオリティ3 – – – DROTHER
R4 – – – プライオリティ5 – – – DROTHER
前もやりましたね。
答えはOSPFを起動させた順番です。
R1とR2の設定が完了した時点で既にR1がDRに、R2がBDRになっています。
DR/BDRが選出されたあとにプライオリティの値が高いルータが参加したり、
途中からプライオリティの値を高くしても既存のDR/BDRには影響を与えません。
DR/BDRを明示的に指定するにはOSPFのプロセスを起動させる順番であったり、
I/FをUPさせる順番(接続させる順番)などに気をつけなければいけません。
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